冬こそ注意!「かくれ脱水」とは
● はじめに
前回の記事では、「マスク着用がもたらす熱中症リスクの高まり」という記事を書かせていただきました。そこでは、暑い夏の時期にマスクを着用していることが熱中症のリスクを高めているのではないかという内容の記事を掲載しました。
そこで、これから冬本番を迎えようとしている今、冬におけるマスク着用がもたらす影響やリスクの高まりについて考えていきたいと思います。
冬の時期は、空気の乾燥が強まり、マスクを着用していることで、口の中の湿気が保たれるため、口やのどの渇きを感じにくくなることで「かくれ脱水」のリスクが高まると考えられます。
今回は、「かくれ脱水」に着目し、冬の時期でのマスク着用とどのような関係があるのか考えていきたいと思います。
● そもそもかくれ脱水とは
教えて!「かくれ脱水」委員会のウェブサイトには、かくれ脱水について以下のように書かれています。
脱水症は進行するまで、これといった症状が出にくいのが特徴。脱水症になりかけているのに、本人や周囲がそれに気がつかないため、有効な対策が取れていない状態を「かくれ脱水」と呼びます。
(教えて!「かくれ脱水」委員会のホームページより引用)
上記のことをかくれ脱水として考えるということですが、これから冬本番を迎えようとしているタイミングで、冬のマスク着用とかくれ脱水にはどのような関係があるのか、そこで考えられる危険性についても考えていきたいと思います。
● マスク着用におけるかくれ脱水のリスクについて
マスクを着用することで考えられるかくれ脱水のリスクを以下にまとめてみました。
・かくれ脱水を放置しておくと脱水症への進行リスクを高める
・脳梗塞や熱中症などを引き起こすリスクを高める
・水分を失った状態で湯船に長時間つかると、熱中症を引き起こし、最悪の場合、死亡してしまうことも
空気が乾燥していると、肌から水分も奪われやすくなりますが、それ以上に危険なのは、気温が低い冬は夏と違って、汗をかかず、
のどの渇きに気付かず、上記のようなかくれ脱水を伴うリスクを高めてしまいます。
感染症対策をし、同時にかくれ脱水の対策も行わなければならないのですが、実際にはどのような対策がいいのでしょうか。
● かくれ脱水に対する予防策について
ここでは、かくれ脱水に対する予防策について考えられることを以下にまとめてみました。
・1日1.5リットル程度を目安に2~3時間おきにコップ1杯程度の水分をとる(個人差あり)
→電解質を含む飲料はより効果的な対策となるため、電解質が含まれているゼリーや飲料水を摂取することが予防策として効果的
・室内においては、加湿器や洗濯物や濡らしたタオルを干したりし、室内の乾燥対策を行う
・食事面としては、鍋料理を食べることがおすすめ
→野菜・肉・魚など様々な食材から栄養をとれるうえ、汁も一緒に食べることで水分も補給することができる
上記のことが考えられる予防策となりますが、ここで重要なのは体の水分量を低下させず乾燥状態を作らないことを
第一に考えながらご自身の生活にあった方法を取り入れてみるのはいかがでしょうか。
また、室内にいる時でも人は汗をかきます。こまめな水分補給を心がけることが、かくれ脱水を予防するために必要なことなのではないでしょうか。
● 脱水症チェックリスト
脱水症については、自覚症状がなく気付きにくい点もあります。
そこでサワイ健康推進課のホームページに脱水症状をセルフチェックする際に必要な項目が掲載されていましたのでご紹介します。
(あなたのかかりつけ健康サイト サワイ健康推進課より)
・喉が渇く
・体重が短期間で減ってる
・尿の色が濃くなっている
・風邪など病気ではないのに37℃前後の微熱がある
上記のチェックリストを参考に、日々の生活の中においてご自身でセルフチェックを行ってみるのはいかがでしょうか。
● まとめ
今回の記事では、マスク着用がもたらすかくれ脱水リスクの高まりについてご紹介させていただきましたが、
前回の熱中症リスクの高まりの記事と合わせてご確認いただき、改めてご自身の生活と照らし合わせて考えてみる良いきっかけになればと思います。
私自身も、夏場はのどの渇きを気付くのですが、寒くなってくるとどうしても水分を補給することを忘れがちになってしまっておりました。
今回の記事を書いてみて、改めて水分補給の大切さを感じることができました。
これから寒さが本格化してきますが、日々の感染症対策に加えて冬のマスク着用についての注意点を考えてみるのはいかがでしょうか。
この記事を書いた人

神奈川県出身。趣味は、野球観戦と1年前から始めた筋トレ。座右の銘は「No pain,no gain」この言葉を胸に日々の生活を送ってます!日々野球と筋トレのことばかり考えてしまうそんな人間です。
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