マスク着用がもたらす熱中症リスクの高まり

はじめに
猛暑が続く毎日で涼しい部屋から出たくないと思う今日この頃ですが、そんな中、毎日のよう目や耳にする熱中症というワード。
猛暑の中で外に出るだけでも息苦しさを感じるのにも関わらず、感染症対策として行っているマスク着用が熱中症リスクを高めているのではないかと考えます。
そこで屋外作業時や運動時における新しい生活様式の中で行う熱中症対策を考えてみました。

 

そもそも熱中症とは
公益社団法人全日本病院協会の「熱中症について」:みんなの医療ガイドには以下のように書かれています。

熱中症とは、体温が上がり、体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温の調節機能が働かなくなったりして、体温の上昇やめまい、けいれん、頭痛などのさまざまな症状を起こす病気のこと。
(「熱中症について」:みんなの医療ガイドより引用)

上記のことを熱中症として考えるということですが、果たして新しい生活様式で当たり前となったマスク着用と熱中症がどのような関係があり危険をもたらすのか考えていきたいと思います。

屋外でのマスク着用における熱中症リスクについて
マスクを着用することで考えられるリスクを以下にまとめてみました。

・心拍数や呼吸数、血中二酸化炭素濃度、体感温度上昇による身体的負担が増加するため
熱中症リスクが高くなる。(※マスク未着用時との比較)
・マスクを着用することによって体内の熱が逃げにくくなり、気が付かないうちに脱水してしまうなど、体温調節が難しくなる。

では炎天下での作業や運動を行う方などには、感染症対策をしながら熱中症対策もしなければならないのですが、実際にはどういった対策が良いのでしょうか。

新しい生活様式の中での熱中症対策
環境省と厚生労働省が令和3年6月に出した熱中症予防行動(リーフレット)がありましたのでご紹介します。


(「新しい生活様式」における熱中症予防行動のポイントまとめてみました
 より参考)

上記の熱中症予防行動内にも書かれていますが、屋外で人と2m以上離れているときは、
熱中症を防ぐためにマスクをはずすことが推奨されております。
また、着用しなければならない環境においては、激しい運動を避け、こまめな水分補給を心がける必要があるとされております。
正しい予防行動を理解し実践することで、新しい生活様式の中での熱中症リスクを軽減することができるのではないでしょうか。

 

次に本題の趣旨からは少しそれますが・・・
熱中症そのものに対する予防行動として、皆さんが普段の生活の中から実践できるものをご紹介します。
食事から意識する熱中症予防行動
皆さんは毎日のように食事を行いますが、その中でも熱中症予防行動ができることを知っていましたか?
私自身が普段から意識していることをご紹介させていただきます。

それは、食事から熱中症対策を行っていることです。
その中で熱中症予防の観点から主に食事の中で摂取したい栄養素として、以下の3つを意識して食事をしております。

1.カリウム
細胞の浸透圧を調節する大事な役割があり、筋肉の収縮を助ける働きがある。
熱中症になった時には回復力を高める。
(例えば、海草・豆類・魚類・ほうれん草等野菜類など)

2.ビタミンB1
主に糖質からのエネルギーの生成や、脳や神経の正常な働きに関与している。
疲労回復に大いに期待できるビタミン。
(例えば、豚肉・大豆・玄米・きのこ類など)

3.クエン酸
脱水症状を改善するミネラルの吸収をサポートする働きがある。
疲労の原因となる乳酸の蓄積を防ぐ効果。
(例えば、梅干し・レモン・ゆず・オレンジ・酢など)

以上の3つの栄養素を熱中症予防行動の一つとして、普段の食事から特に意識してとるように心がけております。
夏場の暑い時期は食欲がなくなったりすることもあると思いますが、普段の食事からこうしたことを意識してみてはいかがでしょうか。

また食事だけでなく、これを機にご自身の生活の中で取り入れることができそうな熱中症予防行動を考えるきっかけになればと思います。

 

まとめ
今回の記事で屋外でのマスク着用がもたらす熱中症のリスクについてご紹介させていただきましたが、
改めて屋外でのマスク着用が熱中症のリスクを高めてしまうことを知っていただくきっかけになればいいなと思います。
最後に、まだまだ暑い日が続きますが、日々の感染症対策に加えて熱中症対策についても今一度考えてみるのはいかがでしょうか。

 

 

この記事を書いた人

Nakata
神奈川県出身。趣味は、野球観戦と1年前から始めた筋トレ。座右の銘は「No pain,no gain」この言葉を胸に日々の生活を送ってます!日々野球と筋トレのことばかり考えてしまうそんな人間です。

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